歯周病治療(歯周病=歯槽膿漏)
歯周病治療は私のオフィスの非常に重要な治療部門です。
歯周病治療のほとんどは本人の普段の努力にかかっています。
1.睡眠
2.栄養のバランス
3.朝型の生活
本人がこれらのことに気をつけて生活すること。これが、まず最初にやっていただきたいことです。
私たちのやることは、歯と顎の骨の自分で取れなくなった汚れを取り除くこと。
そのあと自分のホームケアをしっかりマスターすること!
それに尽きます。
歯周病治療を開始しさせていただくために
歯周病の状況をしっかり自分で理解するために専門の衛生士がつきます。 カウンセリング、歯ブラシ指導、歯石除去はそれぞれ1時間半かけて、ご自身が納得するまで行います。
歯周病治療計画
歯周病は歯周初期治療として3~6ヶ月かけた治療・アドバイスが非常に大切です。
お互いが十分に満足した結果を目標とします。
目標達成後は、安定した健康状態を維持し、もっとクオリティを上げるようメインテナンス(定期健診)をしていきます。それも同じように大事です。
通常歯医者さんで行うクリーニングに関しては保険治療でもいいのですが、30分ぐらいでは歯周病ケアにはまったく足りません。クリーニングは歯周病治療と勘違いしないで下さい。
全体をみていくと同時に1本1本の歯を精査して、全体をみての治療となります。
口腔全体の健康を長期に維持することが治療の成功ということになります。
歯周病により失った骨は単純な歯ブラシやクリーニングだけではほぼ元に戻りません。
また、歯周病の原因となる細菌やヒトの免疫系の問題は、生活していく限り一生付き合うことです。
そこで、メインテナンス(定期健診)は欠かせないこととなります。
そのことを理解していただくため、皆様のお考えを聞いたり、今まで受けて来た治療状況を見ながら改善できることを探していきましょう。
- 第1ステップ
資料集め- 歯周病の状態を記録。歯の拡大写真撮影
重症度確認。動揺があるかどうか、出血するかどうか、膿が出ているかどうか、骨がどれくらい溶けているか) - 歯型を採取
- CT(断層撮影)(歯槽骨がどれくらい下がっているかの確認)
- 患者さんの資料から口の中を説明
- パソコン内の資料を解説し、理解を深める
- 歯周病の状態を記録。歯の拡大写真撮影
- 治療を理解できている?そして歯周病初期治療の希望の有無をうかがいます。
- 治療希望の場合、担当衛生士の紹介、治療スケジュール、自費金額の設定などのお話。
- 2~3週間に1度で10回~20回コースに参加し、治療開始
- 衛生士さんが個々の口の中に合った歯ブラシテクニックのお話と、トレーニング。
歯石、プラークなど自分で歯ブラシ、歯間ブラシなどで除去できない所は衛生士さんが徹底的に除去。 - コース終了後のメインテナンスの実施(1~2ヶ月に1回程度)
ここまでたどりつくことが第一の目標。メインテナンスによる健康に対する興味。
(詳しくはできるだけ最初に衛生士が説明します。)
★大事なこと 歯の全体的な治療状態(詰め物、入れ歯、かぶせものなど)は歯周治療の結果を左右します。全体的な治療を必要とすることがたくさんあります。
★PMTCは歯周病治療の基本です
PMTCとは「Professional Mechanial TOoth Cleaning]から頭文字をとったもので、歯科衛生士が専用の手用の機械や超音波などで歯ぐきから上の部分、骨が下がってしまった根の部分の両方をきれいにしていきます。これは歯科の基本中の基本です。
が、なかなか数回できれいにすることはできません。
自分の歯磨きでは摂れないプラークや歯石とそれに含まれている細菌・付着物・毒素などを徹底的に除去していき、歯肉・歯の健康を取り戻します。
中等度歯周病治療例 | |
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クリーニング前の歯石もついている状態。 | 衛生士によるクリーニングと毎日の歯磨きで改善を目指します。 |
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D様 55才男性 2004年7月5日 治療開始時 |
D様 2004年11月12日 4ヵ月後 |
歯周病に関する当医院のデンタルインフォーメーションはこちら
» No.109 歯周病の知識最前線
» No.103 歯周病治療 ・・・歯周病になったら
» No.101 歯周病とうまくつきあう法