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入れ歯

1.DSデンチャー                       2.フェアリーシート(生体用シリコーン裏装加工)


DSデンチャー

入れ歯の材料となっている樹脂は固まるときに収縮してしまう性質があります。
正確な型を作って樹脂を流し入れても、固まるまでの間に収縮して合わなくなってしまうのです。

今までの入れ歯では、歯科技工士と歯科医師の熟練の勘に頼ってそれを調整していました。
そのため、何度も調整しながら合わせていかなければならなかったのです。
何度調整しても合わなくて泣いた患者さんもいたことでしょう。

DSシステムは、固まるときの収縮を最小限に抑える独自の製法です。
この製法では型から取り出した時すでにほとんど調整が必要のないこともあるくらい
精密な入れ歯を作ることができます。

DSシステムで精密な入れ歯ができる原理

樹脂を流し込む石膏の型の粘膜面の温度は全体が一様に98度になるように予め温められます。
そのため流し込んだとき粘膜面全面が一様に固まり始めます。
このように直接歯ぐきに当たる入れ歯の粘膜面を先に固まらせることにより収縮による誤差をなくします。

他の部分はあとから収縮分を補填できるようにもう少し低い温度(55度くらい)に保たれています。

樹脂の注入機ははじめは石膏の型を壊さないように低い圧力で注入し、
粘膜面から樹脂が固まり始めたら少し高い圧力で注入して収縮分を補填します。

注入が終わると余熱で細部まで固まらせながら自然に冷ますので、
過剰な加熱による余分な収縮がありません。

     ※石膏に温度差をつけてから樹脂を注入する製法には日本とアメリカで特許が与えられています。

DSシステムによって作られた精密な入れ歯の利点

入れ歯は、入れ歯の内面と歯ぐきとのわずかなすき間に入った唾液の表面張力によって吸着します。
入れ歯と歯ぐの間に余分な隙間が多いと吸着できないのでずれたりはずれたりしてしまいます。
今までの入れ歯では、どうしてもすき間があいてしまってピッタリと吸着することができず、金属のバネなどで固定する必要がありました。
DSシステムによって精密に作られている入れ歯は歯ぐきにピッタリとフィットするので、他の歯に引っかけて固定する必要がなく
金属のバネ(クラスプ)がない入れ歯ができます。

さらに、DSデンチャーの適合の精度には2種類あり、「ピッタリフィット」と、ドライマウス(唾液の少ない人)用に「ソフトフィット」があります。
いずれも唾液の表面張力で維持させるものですが、唾液の量により吸着の加減が違うので、使用する人に適した精度で製作することにより、よりフィットする入れ歯を作ることができます。

また、DSデンチャーは歯の根元側の(真ん中より)歯が細くなっている部分には入り込まないように作られます。
そのため、残っている歯への負担が少なく、取り外しの時に歯の太い部分に引っかかることによる負担もありません。
歯周病によってグラグラになっている歯も負担をかけず支えることができます。

DSデンチャーでは歯ぐきのように見えるピンク色の樹脂の部分の色も5色用意されていて、できるだけ個人の色にあったものを選択できます。
その中には透明色も用意されていて目立ちにくくなっていますので、前歯など目立つ部分で残った歯の根元が樹脂で隠れて短く見えてしまうのを防ぎます。

金属のバネのない上顎の入れ歯 左下奥:部分入れ歯(鏡面写真) 右下奥:部分入れ歯(鏡面写真)
従来の金属のバネのある下あごの入れ歯。
このような金属のバネが必要なくなります。
残っている歯の根元に
入り込まないように作られます。
バネのないDSシステムの入れ歯。
この入れ歯では、透明な樹脂を使っています。
DSデンチャーでは樹脂が歯の根元まで入り込まないように作られるので、残った歯が真ん中まで覆われています。
透明な樹脂を使えば歯が根元まで見えるので、歯が短く見えません。